アントーニオの肉一ポンド

返却期限を過ぎました。

随筆

日替わりランチシステム

歯医者通いに一区切りがついた。定期検診を受けなくてはならないみたいだけど一週間に一回みたいなスパンではなくなる。ほっとする反面、残念な部分もある。私は歯医者での治療が終わるちょうど昼過ぎにその足で向かう喫茶店の日替わりランチを頼むのがルー…

遠くの散髪屋

昔、『美容室』というタイトルで小説を書いたことがある。ごく普通の日常の中に異質なものが入り込んできたときに自分ならそれをどう考えて何を言葉にするか、そんなことを書いた。 それはそれとして私が子供の頃といえば美容室ではなく理容室だった。専ら床…

日記について

そもそもこのインターネットで文章を書き始めたのが大学生の時だった。いまでこそ小説だなどと言って空想や絵空事を公開もしたりするが初めは日記だった。魔法のiらんどってサイトを使っていた。今もそうなのか分からないけれどこのサイトには禁止ワードが設…

炊飯器と詩集

最近の話。炊飯器を買うことになった。ずっとなしでやってきたのだから今更という気もするが話の流れで買ってもいいかなと思うようになった。以前持っていたものはずいぶん古いもので予約も保温も出来なかったため、炊いて残った分はそのままラップに包んで…

はじめましてと非実在性-文フリ大阪に際して-

晴天。台風の影響もまるでなくとりあえずは一安心といったところで、前日までに原稿(それは苦しい)を仕上げた私に死角はなかった。ならやってもええだろとSwitchを起動してハマったゲームのイベントに馳せ参じる。それでも時間には余裕があって、なんなら腕…

10年ぶりの東京の話

およそ10年ぶりに東京の町へとやってきた。文学フリマってイベントに行くために。成り行きとはいえ決して安かない切符を買うための手はちょっと震えていた。後悔とかはないんですけどね。 新幹線に乗るのも社会人となればなんだかごく普通のことになった。近…

はねやすめ

"夕闇迫る雲の上 いつも一羽で飛んでいる 鷹はきっと 悲しかろ" -手嶌葵「テルーの唄」- 仕事中にみつけました。段ボール箱の上にとまった蝶。私はかなり近づきました。テルーの唄を歌いながら。テルーの唄とは手嶌葵さんが歌う映画『ゲド戦記』の主題歌でも…