モンターグの貸出票

返却期限を過ぎました。

五月二一日

 朝起きると借りたまま見ずに放ったらかしたDVDが返却期限と思い出し再生。そのまま眠る始末。俄かに昼過ぎ。それとない考えを信頼する人に話した。聞いてほしかったのか何かよくわからないが自分の弱りを感じ、それを笑える程度には元気が残っていた。

 いろいろもやもやするので古本でも漁りに行こうとタイミングの合う即売会に出向く。久しぶりに来た。好きな書店さんがある。好みの傾向が近い気がする。初めて棚を見させてもらった時、当たり前といえばそれまでだが「この人は本が好きなんだ」と感じた。無論商売に通ずるところにあってそれ以外の純なものを見た気がした。それからも名前を見つけては何度か古本販売のイベントに出向いたものである。今日はそこで谷川俊太郎詩集を買わせてもらった(ゴールディングも気になりました)。私は生憎、詩というものに明るくない。小説に比べると読みにくさを感じる。何がそうさせるのかがわからずにこうしてたまに詩集を手に取ったりするのだけどやっぱりわからない。公園でぱらぱらとそれをめくる。言葉として引っかかりがある部分がないわけではない。しかしどうも歯痒い。何なんだろう。そう思いながら本を閉じると上から小さな小さな木の実が表紙の上に落ちて潰れた。いきなり汚してしまったわけだけれど、どう言ったらいいのかな、そうやって自分のものになっていく感じが嫌いでないです。
広告を非表示にする