読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

モンターグの貸出票

返却期限を過ぎました。

一期一会

創作
「パフッ、ッザマージダーゴン、暮らしてた♪」
「何やいきなり」
「パフは魔法の竜で暮らしてたんだよ」
「そうか」
「パフッ…………ッザマージダーゴン、暮らしてた♪」
「ほやから何や!何でさっきよりちょっと溜めたん?」
「パフはジャッキーと仲良くやってたけどボート漕いで海賊バチコーンいわして何やかんやで今は寂しくやっとるんよ!マキちゃんにパフの何がわかるん!?ねえ!何がわかるの!?」
「だから何やねんそのテンション!逆にあんたはパフの何を知っとるねん!?」
「ジャッキーはいいよ。仕事で酒飲んでアチョーで香港でスターだし、エンドロールのNG集めっちゃおもろいから!だけど一竜残されたパフはどうしたらいいの!?プロジェクトPだよ!」
「あんたパフのこと以上にジャッキーのことなんもわかってへんがな!何やねんプロジェクトPて!あのなあ、ええか?あんたは『酔拳』やのうて『フォレスト・ガンプ』観るべき。誰でもな出会いと別れがあんねん。あんたとわたしかて一生の付き合いかなんてしょーじき分からへん。けどな、こうやって会うてる間に育んだ想い出はずっとずっと残るたからもんや。わたしはあんたのこと頭おかしいおもとるけども、せやかて嫌いにはなられへん。なんでならあんたはわたしの大切なパフやさかい」
「わたし竜やったんか……」
「ちょっとちょっと」
「飛べる」
「なに言うてんの?」
「飛べるよマキちゃん!わたし飛べる!大阪で生まれた女やさかい!」
「大阪出身結びつかへんで!」
「じゃあ行くよ!ばいちゃ!」
 マキは窓辺から飛び立つ友人ヒロミの背を見ていた。地上2階、生きるか死ぬかの瀬戸際でヒロミは真下のビオトープに勢いよく落ちた。池がさわぐ。
「マキちゃーん!無理やった!」

広告を非表示にする