モンターグの貸出票

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好きな映画の話 その4

 

プルートで朝食を [DVD]

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「はあ〜、もうポジティブとかネガティブとかウンザリだわ」

「ふーん、なんかあった?」

「言い方!キドちゃん全然興味ないじゃん!」

「そゆの気持ちの問題だかんね」

「キドちゃんはいつも正論ですね!つよーい!つおーい!」

「菅原さ、冥王星って知ってる?」

「めーおーせー?」

「知らないならいいや」

「気になるわ!気になる言い方すんなや!」

「レースのかかった家にはどこも秘密があるの」

「え?なにそれ?キドちゃん!らしくないよ!え?」

「菅原はさ、旅に出たことある?」

「圧倒的出不精ですね」

「私は自分探しってあんま好きじゃないんだけどさ、それでもいろんな場所を巡ってみたらそんだけの経験の分さ、いろんなもんが見えてくると思うのね。探してるのは自分なんかじゃなくて楽園、安住の地。だからいつか見つけた冥王星みたいなあるかないかも知らない遠く遠くの場所で朝ごはん食べれるかもしれないね」

「???」

「つってな。映画の話」

「映画すか?」

「元気になれるよ。たぶんね。その映画の主人公はさ、菅原みたいにふざけて生きてる。真剣てなに?身の程知らず?は?みたいにね」

「あのー……」

「でもそういう生き方も突き詰めれば真剣なんだよね。真剣というか必死。私が言いたいのはさ。別にポジティブだネガティブだなんて二項対立で考えるんじゃなくてさ、菅原のままでいいんじゃないの?」

「そういうもんかね?」

「菅原って瞳がきれいじゃん。この映画の主人公みたい」

「キドちゃん、え!ちょちょちょ!ダメ!ダメだよ!ダメーーー!嫌あああ……イヤホン?」

「シュガーベイビーラブ。最初と最後で流れるんだ。いい曲でしょ」

「はい」